家族旅行記ーその1ー
2004年9月29日 旅行記10月14日ー15日 記す
早朝からアイロン掛けのため重い身体を引きずって作動させる。
ところがどうやら豪風雨の模様。
台風が近付いているというのだ。
台風=飛行機が飛ばないという方程式?が頭の中で成り立たなかった私は、8時に出発することだけに必死だった。
…ら、ダーリンがごそごそ動き出した。空港や旅行会社に連絡を取ってくれていたらしい。
結果。
全便欠航
………。
私とちびちゃん、雨女なんです。
主人は晴れ男。
実は我が家は女性陣が優勢だったらしく?何もそこまで、な、大嵐でございます。
「新幹線で行こう。」
お昼にはディズニーランドに着くはずが、タクシーで特急が停車するJRの駅まで行って、博多駅から新幹線。そしてさらには電車に乗って約8時間。
長旅だし、一人分席を取ろうかと相談したら「(ちびちゃんのチケットは買わないでも)大丈夫でしょう。」と駅長さんに言われ、買わないで乗った。
でも態度は一人前の?ちびちゃんが占領してしまい、おとさんは席からはみ出てしまった。
お席はたくさん空いていたからよかったものの。
飛行機がこの調子なら、新幹線は…。
そこで新幹線は一人分買おう!と決心していた。
ところが。
やっぱり親切な新幹線の車掌さんは、「空席を使っていいですよ。」と自信ありげに買わなくても大丈夫、と仰った。
それでも買います!と言えずお言葉に甘えていたら、広島辺りから混み出し、結局ちびちゃんはおとさんとおかさんに抱っこということになってしまった。
思ったより疲れなかったのは、予想に反しちびちゃんがとってもおりこうさんだったから。
半分は寝ていたし。
到着とともに眼を覚まし、駅を降りたらあっという間にディズニーの世界が広がっていたので、もう、ご機嫌、絶好調!!
てけてけ歩き出した。
雨の中だったのも、雨の大好きなちびちゃんにはよかったらしい。
去年やっぱり大嵐に遭ったときディズニーシーで買った三人お揃いのレインコートを羽織り、嬉しそうに雨と戯れる。
途中の露天で壊れたおもちゃの代わりに魔法使いのスティックのような、星形のスティックを買って。
さらにカボチャの着ぐるみを買おうとしたけれどサイズが無くて断念し。
宿泊するホテルまでショップが並ぶアーケードだったので濡れずに到着した。
ホテルのロビーの天井には、ちびちゃんの大好きなピーターパンたちが星座を記す図のように星の中を飛んでいて、
「ピーター!」
大喜びでずっと天井を見上げている。
それに目をキラキラさせているちびちゃんに大満足のおかさん。
お食事はディズニーランドで食べよう!と言うことになり、なんとか小雨になってくれているランドへ。
ちびちゃんの長靴を買って。
ついでにお揃いでレインハットも買って。
ファーストフードのお店に入った。
…確かに、ミッキー型のハンバーガーだけどさ。
旅行中はグルメになる!が暗黙の了解なのにぃ。
ま、仕方ないか。
予想に反しちびちゃんの受けが良かったのでよしとした。
おとさんパワーが全開したのか、雨がすっかり上がった。
こ、これなら、大好きなMasic in the skyが観られる♪♪
おかさんご機嫌。
ところが。
シンデレラ城の前でスタンバイしていたら、あまりに音楽の音が大きすぎて、ちびちゃんが
「ぶーぶ!ぶーぶ!」
…つまり、車に乗って帰るというのだ。
がーーーーーーーーーーん。
半泣きになっていたら、ダーリンが明後日もあるからね、と言うので、そうだよね♪と帰ることにした。
雲が多くて余りよく見えなかったし。
シンデレラ城でばあばが以前から欲しがっていたガラスの靴を買って。
それから、この日の記念に、シルバーのミッキーを象った鍵と鍵穴のチョーカーを自分に、その鍵穴から抜け出したようなミッキーのお顔型のシルバーネックレスをちびちゃんに買って。
ホテルに着いたら、鍵の大好きなちびちゃんに、鍵を回す振りをして、鍵穴からミッキーが出てきたように見せて、そしてちびちゃんにネックレスをつけてあげたら、大喜びしていました。
旅行中、ずっとつけていようね。
早朝からアイロン掛けのため重い身体を引きずって作動させる。
ところがどうやら豪風雨の模様。
台風が近付いているというのだ。
台風=飛行機が飛ばないという方程式?が頭の中で成り立たなかった私は、8時に出発することだけに必死だった。
…ら、ダーリンがごそごそ動き出した。空港や旅行会社に連絡を取ってくれていたらしい。
結果。
全便欠航
………。
私とちびちゃん、雨女なんです。
主人は晴れ男。
実は我が家は女性陣が優勢だったらしく?何もそこまで、な、大嵐でございます。
「新幹線で行こう。」
お昼にはディズニーランドに着くはずが、タクシーで特急が停車するJRの駅まで行って、博多駅から新幹線。そしてさらには電車に乗って約8時間。
長旅だし、一人分席を取ろうかと相談したら「(ちびちゃんのチケットは買わないでも)大丈夫でしょう。」と駅長さんに言われ、買わないで乗った。
でも態度は一人前の?ちびちゃんが占領してしまい、おとさんは席からはみ出てしまった。
お席はたくさん空いていたからよかったものの。
飛行機がこの調子なら、新幹線は…。
そこで新幹線は一人分買おう!と決心していた。
ところが。
やっぱり親切な新幹線の車掌さんは、「空席を使っていいですよ。」と自信ありげに買わなくても大丈夫、と仰った。
それでも買います!と言えずお言葉に甘えていたら、広島辺りから混み出し、結局ちびちゃんはおとさんとおかさんに抱っこということになってしまった。
思ったより疲れなかったのは、予想に反しちびちゃんがとってもおりこうさんだったから。
半分は寝ていたし。
到着とともに眼を覚まし、駅を降りたらあっという間にディズニーの世界が広がっていたので、もう、ご機嫌、絶好調!!
てけてけ歩き出した。
雨の中だったのも、雨の大好きなちびちゃんにはよかったらしい。
去年やっぱり大嵐に遭ったときディズニーシーで買った三人お揃いのレインコートを羽織り、嬉しそうに雨と戯れる。
途中の露天で壊れたおもちゃの代わりに魔法使いのスティックのような、星形のスティックを買って。
さらにカボチャの着ぐるみを買おうとしたけれどサイズが無くて断念し。
宿泊するホテルまでショップが並ぶアーケードだったので濡れずに到着した。
ホテルのロビーの天井には、ちびちゃんの大好きなピーターパンたちが星座を記す図のように星の中を飛んでいて、
「ピーター!」
大喜びでずっと天井を見上げている。
それに目をキラキラさせているちびちゃんに大満足のおかさん。
お食事はディズニーランドで食べよう!と言うことになり、なんとか小雨になってくれているランドへ。
ちびちゃんの長靴を買って。
ついでにお揃いでレインハットも買って。
ファーストフードのお店に入った。
…確かに、ミッキー型のハンバーガーだけどさ。
旅行中はグルメになる!が暗黙の了解なのにぃ。
ま、仕方ないか。
予想に反しちびちゃんの受けが良かったのでよしとした。
おとさんパワーが全開したのか、雨がすっかり上がった。
こ、これなら、大好きなMasic in the skyが観られる♪♪
おかさんご機嫌。
ところが。
シンデレラ城の前でスタンバイしていたら、あまりに音楽の音が大きすぎて、ちびちゃんが
「ぶーぶ!ぶーぶ!」
…つまり、車に乗って帰るというのだ。
がーーーーーーーーーーん。
半泣きになっていたら、ダーリンが明後日もあるからね、と言うので、そうだよね♪と帰ることにした。
雲が多くて余りよく見えなかったし。
シンデレラ城でばあばが以前から欲しがっていたガラスの靴を買って。
それから、この日の記念に、シルバーのミッキーを象った鍵と鍵穴のチョーカーを自分に、その鍵穴から抜け出したようなミッキーのお顔型のシルバーネックレスをちびちゃんに買って。
ホテルに着いたら、鍵の大好きなちびちゃんに、鍵を回す振りをして、鍵穴からミッキーが出てきたように見せて、そしてちびちゃんにネックレスをつけてあげたら、大喜びしていました。
旅行中、ずっとつけていようね。
コメントをみる |

いろいろ…雑念を払いたいなあ…。
いろいろ…だよ。いろいろ。
でも、方法が見つからない。
方法が解っていても、実行出来ない。
そんな時。
相棒が、解ってくれる人でよかったなあと思う。
私の、救援信号(あなた、分かりやすすぎ…かも)を察してくれたかのように、突然の企画。
「今度の週末、どっか行こうか。」
いつも、お休みもお休みじゃない生活をしている彼の言葉とは思えない思いつきは、この、どろりーんとした私の生活振りを観てか、たまたまか。
多分、前者。
「…すっきりするところに、行きたい。」
阿蘇にドライブ、とか、そういう、広大なところに。
さらに”したいこと”を要求する彼に、思いつきで言ってみた。
「夕焼けが観たい。」
「夕焼け、ねえ。」
心に留めているのか、聞き流しているのか解らない返事。
「温泉に一泊とか思っていたけど。」
その言葉に飛びつく私。
温泉とあらば、夕焼けはいいや。
あっ!でも…。
「足がねえ…。」
仕方が無いので?以前行った福岡の海の中道ホテルに一泊、というアイディアを出してみた。
あそこならちびちゃんは十二分に楽しめるし、ちびちゃんが眠ったら、また去年の夏休みみたいに、テラスで飲み会が出来るし♪(福岡近郊のかた、お勧めです♪)
------小休憩また書き加えます--------
いろいろ…だよ。いろいろ。
でも、方法が見つからない。
方法が解っていても、実行出来ない。
そんな時。
相棒が、解ってくれる人でよかったなあと思う。
私の、救援信号(あなた、分かりやすすぎ…かも)を察してくれたかのように、突然の企画。
「今度の週末、どっか行こうか。」
いつも、お休みもお休みじゃない生活をしている彼の言葉とは思えない思いつきは、この、どろりーんとした私の生活振りを観てか、たまたまか。
多分、前者。
「…すっきりするところに、行きたい。」
阿蘇にドライブ、とか、そういう、広大なところに。
さらに”したいこと”を要求する彼に、思いつきで言ってみた。
「夕焼けが観たい。」
「夕焼け、ねえ。」
心に留めているのか、聞き流しているのか解らない返事。
「温泉に一泊とか思っていたけど。」
その言葉に飛びつく私。
温泉とあらば、夕焼けはいいや。
あっ!でも…。
「足がねえ…。」
仕方が無いので?以前行った福岡の海の中道ホテルに一泊、というアイディアを出してみた。
あそこならちびちゃんは十二分に楽しめるし、ちびちゃんが眠ったら、また去年の夏休みみたいに、テラスで飲み会が出来るし♪(福岡近郊のかた、お勧めです♪)
------小休憩また書き加えます--------
コメントをみる |

2日め。
朝ご飯はバイキング。
バイキングは余程料理に力を入れているホテルじゃないと美味しくないし、ちび付きの身では取りに行くのも大変なのでがっかりだった。
でも、何だかこのところ、聞き分けが良くなって来ているちびちゃんは自ら幼児用の椅子に座って「はーな」といいながら一輪挿しにおいでおいでするのでそれを引き寄せて、
「ここで待っててくれる?」
いやいや覚悟で聞いてみたらはい!だって!
急いでちびちゃんが食べてくれそうなものたちをかき集めて…ご褒美に大好きなバターも添えて…持って行った。
「…しゅーしゅ。」
ああ、ジュースもね、ごめん、ごめん。
意外なことに、結構美味しかった。
母はもう、(多分懐かしさも手伝って)凄い気に入り様。
今回、割引チケットを使って泊まったので、本来のお値段が分からないのが気になるところだけど…また来ようね、と約束した。
朝、ダイニングで品のいい女性が目に入り、その人は決して寂しそうでは無かったし、もしかしたら寝坊なお連れさんがいらっしゃったのかもしれないけれど、母より10程上だろうか、お一人で食事をされているのを見て、父を亡くした母と重なり、そういう状況にさせたくない、と思ってしまった。
帰り道。
”夫婦は、一緒に年を重ねて、若い頃のぶつかり合いを許し合う時間を迎えないといけない”
車の中から移り行く景色を見ながら突然話し出す母。
恐らく、あの旅館で、穏やかな笑顔の老夫婦をみたのだろう。
こんな時、私はまだ母の言葉を正面から受け止めてあげることが出来ない。
父の死に際し、たくさんの後悔を抱えているからだ。
母や姉のように、精いっぱいのことをしてあげていない私。
母もたくさんの後悔を話すけれど、その後悔は、私のと深みが違う。
母のは、し尽くしても足りない、そんな後悔。
私のは、すべきことすらしてあげられなかった…最低な娘としての、後悔。
父は、大きな人だった。
とても、温かい人だった。
深い、深い、愛情に満ちた人だった。
映画と音楽が好きな、静かなロマンチストだった。
そんな父と結婚出来て幸せだった、と、いろんな後悔を話した後で母は結ぶ。
もっと…一緒に過ごしたかっただろうな。
子供たちが家を出て行って、二人の生活に戻って、改めてお互いを見つめ合って。
母に、寂しい想いをさせたくない。
私では、父のいない寂しさを埋めることは決して出来ないけれど。
いつでも、付き合うから、どこか行きたい時は言ってよ。
将来、実家に近い街に住む私。
神様が、きっと、私の後悔を少しでも和らげようと、与えた試練の先に準備されたんだろうと思う。
”元気なパパが居たら、一緒に行けるのに”
そう言わせたくない。
どこにでも、付き合うからね。
…旅行記じゃなくなってきたぞ。
気を取り直して。
朝ご飯をご機嫌で済ませ、今日どうする〜?と言いながら車に乗り込む。
母の想い出のある池?に行くことにした。
早速「あ(お)んぶ」と私のシャツの裾を引き、背中をとんとんと叩くちびちゃん。
「あんよこ、しよう?」
と言うけれど、ううん。
母が「ほら、お花!」と野花を指した。
「はーな!」
たんぽぽの種(…ってまだあるんですねーっ涼しいから?)をふーっしたり、可愛いお花によしよししたりして歩く、歩く。
「この子は、目的が無いと歩かないからねえ…そんなところまでパパそっくり。」
…さ、さすがだ。
「あ!ちょうちょ!」
意外なことに、あの、修道院で教えたちょうちょを彼女は覚えていた。
結構な坂道を頑張ってあんよするちびちゃん。
その先に、池が見える。
嬉しそうに駆け寄り、いつものように石をもつ。
「や!」
ぽちょん…と可愛い音をあげ、小さな石が池に沈む。
しばらく遊んで「行こうか?」と言うと、やっぱり「いやいや。」
あうう…。
すると、またまた、ばあばの活躍。
「よおーい、どん!しよっか!」
そんなんじゃ、聞かないよお、と思ったのもつかの間。
ちびちゃんは走り出した。
きゃっきゃきゃっきゃ言いながら、3人で走る、走る。
どうしてこんなに人が来ないんだろうね、と話しながら美しい木々に囲まれた道を歩いた。
足漕ぎボートに乗ろう、と言うことになって、ちびちゃんにハンドルを持たせ、母と二人で漕いだ。
一昔前の恋人たちは、手漕ぎボートがお決まりコースだったんだろうね、なんて笑ったら、母は父とモーターボート?(…と確かに彼女は言った)に乗ったことがあるらしい。
池の上は涼しくて、池からの風景はまた違っていて。
普段なら止めよーと言う母が意外にボートに乗ったのにも満足して、旅行っていいな、なんて思った。
お昼は、100年ダイニングと名の付いたレストランに惹かれてあるホテルに行った。
なんでも、皇太子ご夫妻がいらっしゃったこともあるらしい。
ちびちゃんは納得いかなかったらしく、あまり食べてくれなかったけれど、母と私は満足だった。
今回の旅行はお食事にツイてるぞ♪
昭和新山を観に行った。
去年の暮れの時は、一瞬だけ雲が晴れて見られたという想い出がある。
お揃いのジャンパーに身を包んだだーりんとちびちゃんの後ろ姿を見ながら登った展望台。
少しだけ曇り空なのに助けられて暑い、暑いと言いながら眠たそうなちびちゃんをおんぶして登った。
昭和新山は、私と同じ誕生日だった。
20歳ほど若いけどね(笑)。
<土石流の爪の跡>ははっきり見えて、ぞっとした。
でも、その先に、緑が生えているのに救われる想いがした。
自然に生まれたものには、ちゃんと自然が付いてくるんだなあ。
ちびちゃんがやたらと手すりから身を乗り出して緑と交流しようとするので、怖くなって大きな岩に導き、ほら、ここからおいで♪とちびちゃんのお転婆魂を利用して岩を登らせて反対側に立っている自分に来るように言うと、大喜びして。
…失敗した。
自然の力でできた滑り台とみなされ、何度も何度も滑る、滑る。
あいやー…。
やっとの思いで<おんぶ>を求めさせて、次は??岬へ。
そこで選べないジュースの中から洋梨のQOOとお茶とアクエリアスを購入。そこでお昼野菜アイスにがっかりしてたのでアイスクリンをちびちゃんに買って。
いきなりぼてっと半分落としちゃったちびちゃんに笑いながら。
街に戻った。
あっという間に寝てしまった天使。
母と話し合ってそのまま帰ることにした。
「また、来るからいいね。」
何度もそう言って笑った。
大村湾パーキングで休憩しても起きないちびちゃん。
大満足なんだろうなあ。
ちょっと遠回りしてハウステンボスの飛行機会社のホテルで夕食。
満場一致で和食にした。
<夏の玉手箱>と名付けられたお弁当形式のお料理はとってもわくわくさせてくれて、美味しかった。
母が運転を代わってくれると言うので、飲んだブランデーベースの梅酒がとっても美味しかった。
窓の外には人工の池。
そこに鳩や雀が遊びに来ていて、ちびちゃんは楽しそうだった。
「ぽっぽ!」
「ちっち♪」
食後、運河沿いの庭でお散歩。
いい、締めくくりだね。
予想どおり、大喜びのちびちゃんが動かなくて、帰るまでにかなり大変だったけど。
明日は…音楽教室だ…ばったり。
朝ご飯はバイキング。
バイキングは余程料理に力を入れているホテルじゃないと美味しくないし、ちび付きの身では取りに行くのも大変なのでがっかりだった。
でも、何だかこのところ、聞き分けが良くなって来ているちびちゃんは自ら幼児用の椅子に座って「はーな」といいながら一輪挿しにおいでおいでするのでそれを引き寄せて、
「ここで待っててくれる?」
いやいや覚悟で聞いてみたらはい!だって!
急いでちびちゃんが食べてくれそうなものたちをかき集めて…ご褒美に大好きなバターも添えて…持って行った。
「…しゅーしゅ。」
ああ、ジュースもね、ごめん、ごめん。
意外なことに、結構美味しかった。
母はもう、(多分懐かしさも手伝って)凄い気に入り様。
今回、割引チケットを使って泊まったので、本来のお値段が分からないのが気になるところだけど…また来ようね、と約束した。
朝、ダイニングで品のいい女性が目に入り、その人は決して寂しそうでは無かったし、もしかしたら寝坊なお連れさんがいらっしゃったのかもしれないけれど、母より10程上だろうか、お一人で食事をされているのを見て、父を亡くした母と重なり、そういう状況にさせたくない、と思ってしまった。
帰り道。
”夫婦は、一緒に年を重ねて、若い頃のぶつかり合いを許し合う時間を迎えないといけない”
車の中から移り行く景色を見ながら突然話し出す母。
恐らく、あの旅館で、穏やかな笑顔の老夫婦をみたのだろう。
こんな時、私はまだ母の言葉を正面から受け止めてあげることが出来ない。
父の死に際し、たくさんの後悔を抱えているからだ。
母や姉のように、精いっぱいのことをしてあげていない私。
母もたくさんの後悔を話すけれど、その後悔は、私のと深みが違う。
母のは、し尽くしても足りない、そんな後悔。
私のは、すべきことすらしてあげられなかった…最低な娘としての、後悔。
父は、大きな人だった。
とても、温かい人だった。
深い、深い、愛情に満ちた人だった。
映画と音楽が好きな、静かなロマンチストだった。
そんな父と結婚出来て幸せだった、と、いろんな後悔を話した後で母は結ぶ。
もっと…一緒に過ごしたかっただろうな。
子供たちが家を出て行って、二人の生活に戻って、改めてお互いを見つめ合って。
母に、寂しい想いをさせたくない。
私では、父のいない寂しさを埋めることは決して出来ないけれど。
いつでも、付き合うから、どこか行きたい時は言ってよ。
将来、実家に近い街に住む私。
神様が、きっと、私の後悔を少しでも和らげようと、与えた試練の先に準備されたんだろうと思う。
”元気なパパが居たら、一緒に行けるのに”
そう言わせたくない。
どこにでも、付き合うからね。
…旅行記じゃなくなってきたぞ。
気を取り直して。
朝ご飯をご機嫌で済ませ、今日どうする〜?と言いながら車に乗り込む。
母の想い出のある池?に行くことにした。
早速「あ(お)んぶ」と私のシャツの裾を引き、背中をとんとんと叩くちびちゃん。
「あんよこ、しよう?」
と言うけれど、ううん。
母が「ほら、お花!」と野花を指した。
「はーな!」
たんぽぽの種(…ってまだあるんですねーっ涼しいから?)をふーっしたり、可愛いお花によしよししたりして歩く、歩く。
「この子は、目的が無いと歩かないからねえ…そんなところまでパパそっくり。」
…さ、さすがだ。
「あ!ちょうちょ!」
意外なことに、あの、修道院で教えたちょうちょを彼女は覚えていた。
結構な坂道を頑張ってあんよするちびちゃん。
その先に、池が見える。
嬉しそうに駆け寄り、いつものように石をもつ。
「や!」
ぽちょん…と可愛い音をあげ、小さな石が池に沈む。
しばらく遊んで「行こうか?」と言うと、やっぱり「いやいや。」
あうう…。
すると、またまた、ばあばの活躍。
「よおーい、どん!しよっか!」
そんなんじゃ、聞かないよお、と思ったのもつかの間。
ちびちゃんは走り出した。
きゃっきゃきゃっきゃ言いながら、3人で走る、走る。
どうしてこんなに人が来ないんだろうね、と話しながら美しい木々に囲まれた道を歩いた。
足漕ぎボートに乗ろう、と言うことになって、ちびちゃんにハンドルを持たせ、母と二人で漕いだ。
一昔前の恋人たちは、手漕ぎボートがお決まりコースだったんだろうね、なんて笑ったら、母は父とモーターボート?(…と確かに彼女は言った)に乗ったことがあるらしい。
池の上は涼しくて、池からの風景はまた違っていて。
普段なら止めよーと言う母が意外にボートに乗ったのにも満足して、旅行っていいな、なんて思った。
お昼は、100年ダイニングと名の付いたレストランに惹かれてあるホテルに行った。
なんでも、皇太子ご夫妻がいらっしゃったこともあるらしい。
ちびちゃんは納得いかなかったらしく、あまり食べてくれなかったけれど、母と私は満足だった。
今回の旅行はお食事にツイてるぞ♪
昭和新山を観に行った。
去年の暮れの時は、一瞬だけ雲が晴れて見られたという想い出がある。
お揃いのジャンパーに身を包んだだーりんとちびちゃんの後ろ姿を見ながら登った展望台。
少しだけ曇り空なのに助けられて暑い、暑いと言いながら眠たそうなちびちゃんをおんぶして登った。
昭和新山は、私と同じ誕生日だった。
20歳ほど若いけどね(笑)。
<土石流の爪の跡>ははっきり見えて、ぞっとした。
でも、その先に、緑が生えているのに救われる想いがした。
自然に生まれたものには、ちゃんと自然が付いてくるんだなあ。
ちびちゃんがやたらと手すりから身を乗り出して緑と交流しようとするので、怖くなって大きな岩に導き、ほら、ここからおいで♪とちびちゃんのお転婆魂を利用して岩を登らせて反対側に立っている自分に来るように言うと、大喜びして。
…失敗した。
自然の力でできた滑り台とみなされ、何度も何度も滑る、滑る。
あいやー…。
やっとの思いで<おんぶ>を求めさせて、次は??岬へ。
そこで選べないジュースの中から洋梨のQOOとお茶とアクエリアスを購入。そこでお昼野菜アイスにがっかりしてたのでアイスクリンをちびちゃんに買って。
いきなりぼてっと半分落としちゃったちびちゃんに笑いながら。
街に戻った。
あっという間に寝てしまった天使。
母と話し合ってそのまま帰ることにした。
「また、来るからいいね。」
何度もそう言って笑った。
大村湾パーキングで休憩しても起きないちびちゃん。
大満足なんだろうなあ。
ちょっと遠回りしてハウステンボスの飛行機会社のホテルで夕食。
満場一致で和食にした。
<夏の玉手箱>と名付けられたお弁当形式のお料理はとってもわくわくさせてくれて、美味しかった。
母が運転を代わってくれると言うので、飲んだブランデーベースの梅酒がとっても美味しかった。
窓の外には人工の池。
そこに鳩や雀が遊びに来ていて、ちびちゃんは楽しそうだった。
「ぽっぽ!」
「ちっち♪」
食後、運河沿いの庭でお散歩。
いい、締めくくりだね。
予想どおり、大喜びのちびちゃんが動かなくて、帰るまでにかなり大変だったけど。
明日は…音楽教室だ…ばったり。
コメントをみる |

この週末、夫はお勉強のため泊まりで県庁所在地に行った。
負けじとたまたま自分関係のお勉強会のお誘いを南の方で頂いていたので、ベビーシッターばあばとして母と行こうと思っていたけれど、落ち着いて没頭出来ない気もするし、ちょっと遠いので中止して、他の場所にゆっくりしに行こうと提案した。
遊び過ぎてお金に余裕の無い母娘は、あるカード会社の”お安くなりますチケット”を使って長崎県の雲仙にいくことにした。
長崎出身の母は「久しぶりー♪」と大喜び。
主人の職場旅行で年末行ったけれど、ま、いっか。
温泉に行くと言うのに朝から<女の子の日>になってがっくりの私だけど、乗り心地のいいママの車で久しぶりのドライブ。
『アプローズ・タカラヅカ!』のCDも持ったし、他にも12枚のオートチェンジャーに入れるべくお気に入りたちを揃えてご機嫌さんだった。
外は猛暑。
部屋を出た瞬間くらり。…大丈夫かなあ、地球。
旅の始まりに、ポーリンパーク入り口の向いにある喫茶軽食のお店にお昼を食べに行った。
そこは、父と母といつも一緒に行動していた姉の3人が行った、鶏の唐揚げがとっても美味しいという噂のお店で、それが大好物の私は行くタイミングを待っていた。
ログハウスと手作りの庭。
ちょっと雑雑しい、素人の作った庭。こんな猛暑では使われないであろうテラス。冷房の効いていない開放的な部屋にはたくさんの手作りの品々。そこと隔てて優しく冷房中の部屋。
何だか、異次元。
40代に脳出血で倒れ、右半身が不自由だった父が転んでしまって、それを支えようとした姉も転んじゃったと言う手作りのエントランスで…じいじそっくりとばあば御墨付きのちびちゃんが…転んだ。
…そんなことまで一緒にしなくてもね。
滅多にない(らしい)団体客にあたふたしている(2人でされているらしい)お店の方に「時間かかりますけどいいですかー?」と聞かれ、「はい♪」と応えられる余裕が嬉しい。
母はかわいい猛暑の手作りガーデンに孫に連れられて行ってしまった。
小さな本棚に所狭しと詰め込んである本の中から、小さな、綺麗な本を選んだ。
『君が住む星』池澤夏樹
さり気ない文章の中に深い愛情を感じ襦△箸辰討眸?靴に椶世辰拭
旅先から恋人に送った手紙という形で綴られていて、一通ごとにERNST HAASという写真家の写真が挟んである。
旅と直接は関係ない写真なんだけど、挿絵のように、またはその手紙が写真集の言葉のように、一つの世界を創っていた。
はまりそうになったところでへとへとになった母が選手交代を訴えて来た。
…今度きっと買ってみよう。
そう言ったらなんと母は持っていると言う。
池澤夏樹さんの文が好きらしい。
文学少女(元!?)の母と好きと思う本が一緒でびっくりした。
池澤夏樹さん他の本も読んでみよう。
行くと頭から砂に塗れてにっこにこのちびちゃん。
汗だくでお日さまの匂い。
ちょっと熱射病が心配になって影に入れようとするけれど「いやいや。」
…やっぱりい?
お店の周囲を回って中にいるばあばを見せたり喉は乾いているはず、と
「ジュース飲もう?」と言ってみた。あっさり「しゅーしゅ?」と反応して我先にとお部屋の中へ。
全く、もう♪
唐揚げは凄い量で、母親譲りに唐揚げ好きのちびちゃんと一緒に食べても十分な量だった。美味しかったーーー♪♪
ちびちゃんにお願いしたパスタも美味しくて、好みのうるさいちびちゃんもぱくぱく食べているし、ばあば注文の伊万里名物、ごどうふも初めて食べたけれど思わぬ美味しさ(まるでお餅みたいなとろりん…私好みだ)で。
また来るぞーーー!!
食べてしまうと、実は2時間を超える滞在時間だったけれど、急ぐ理由の無い旅行って気持ちも余裕でいいね。
そこから有料道路→高速に乗った。
ちびちゃん用のCDに合わせてかわいい歌声ににこにこの笑顔。
いい旅行になりそうだ。
高速を降りて<古代の木>の話をしながら走って行くうちに休憩をしたくなった母娘3代。
ふと、見かけた覚えの無い可愛らしいお店を見つけた。
今日からオープンだって!!
喫茶店にしては車の回りがいいのが気になったけれど、空いた場所に車を停めて。
入ってみたら…ケーキ屋さんだった。
あらら。
この先に思い付く喫茶店はなかったので、洋梨のパイとメロンミルクプリンを買った。
どこかでお紅茶でも買おう…。
少し走って、COFFEE HOUSE「ラック」という喫茶店を見つけた。
結構、見逃しているもんだ。
古いけれどお玄関にはたくさんのお花。
裏に広がる牧草地。
なんだかいい雰囲気だぞ。
中はレトロな…昔あったような喫茶店の感じで、常連さんらしき人たちが談笑している。
上品な女店主がコーヒーの薫りの中ににこにこ立っている。
さすがにここでおもむろにケーキの箱を出す訳に行かないので、コーヒー一つとケーキセット、そしてオレンジジュースを頼んだ。
こんなに美味しいコーヒーを飲んだのは久しぶりだ。
きっと、お客さんが何気なく多くて、豆がどんどん入れ替わっているんだろう。
注文されてからその新しい豆を挽いているのだろう。
モカはモカらしく、ブレンドはブレンドらしい薫り。味わい。
私はコーヒーのことはよくわからないけれど、その私でも分かるくらいだった。
ジュースはね、色砂糖水だったけど…それも昔からの喫茶店らしくていいのかも(苦笑)。ちびちゃんは勢い良く一口飲んで、その後はぷいっ…だった…味の解るヤツめ。
ちゃっかり(母のずうずうしさにも押されて…)買っていたお菓子も全部食べた。
ほくほくで旅を続けた。
着いた旅館は来年創業70周年という雲仙では最古の旅館でロビー&ダイニング以外は木造だった。
外観はスイスの山中でとまったホテルに似ている。
ハーフテンバーという形式で、北ヨーロッパやイギリスに見られる木造建築構造の一つだそうだ。柱、梁、筋違など骨組みとなる部分を木材で密に組み、その間をレンガ、石、土などで充填して壁としたもの…最近、外観だけそんな感じにしてある家がぱらぱら見られる、あの形式だ。
もともとは外国人旅行客向けのホテルだったらしい。
調度品も全て古いものらしく、とっても凝っている。
全てがレトロで、まるで今流行に合わせて作ったかの様。
昭和初期の雲仙の賑わいをそこに残したように思った。
ホテルの中もレトロなままで、ドアの鍵は中からボタンキーを押して閉める。
取っ手が外人さん向けらしく少し高い。
ホテルを構成している木々と同じ素材で出来た同じ色のベッドはとっても小さく、そのことさえ歴史を感じさせた。
さっそく疲れを取りにお風呂へ。
眠ってしまったちびちゃんを交互に見ることにした。
お風呂は…とっても普通で、がっかり。
これも、歴史なのか??…岩風呂もなかった。
でも、質の良い温泉なのだろう。お肌がつるつるになった。
ああ、なんで私は<女の子>なんだ…苦苦苦。
こっそり一瞬だけ?浸かったけれどね。
夕食の時間になっても起きないちびちゃんを無理に起こして、お揃いルックでダイニングへ。
なかなか美味だったけれど、今一お子さまランチが気に入らないちびちゃんが落ち着かず、ゆっくり味わえなかった。
ちびちゃんのご機嫌取りに頼んだ創業当時からその製法を守ってきたというレモンアイスがとってもとっても美味しかった。
次回へ続く
負けじとたまたま自分関係のお勉強会のお誘いを南の方で頂いていたので、ベビーシッターばあばとして母と行こうと思っていたけれど、落ち着いて没頭出来ない気もするし、ちょっと遠いので中止して、他の場所にゆっくりしに行こうと提案した。
遊び過ぎてお金に余裕の無い母娘は、あるカード会社の”お安くなりますチケット”を使って長崎県の雲仙にいくことにした。
長崎出身の母は「久しぶりー♪」と大喜び。
主人の職場旅行で年末行ったけれど、ま、いっか。
温泉に行くと言うのに朝から<女の子の日>になってがっくりの私だけど、乗り心地のいいママの車で久しぶりのドライブ。
『アプローズ・タカラヅカ!』のCDも持ったし、他にも12枚のオートチェンジャーに入れるべくお気に入りたちを揃えてご機嫌さんだった。
外は猛暑。
部屋を出た瞬間くらり。…大丈夫かなあ、地球。
旅の始まりに、ポーリンパーク入り口の向いにある喫茶軽食のお店にお昼を食べに行った。
そこは、父と母といつも一緒に行動していた姉の3人が行った、鶏の唐揚げがとっても美味しいという噂のお店で、それが大好物の私は行くタイミングを待っていた。
ログハウスと手作りの庭。
ちょっと雑雑しい、素人の作った庭。こんな猛暑では使われないであろうテラス。冷房の効いていない開放的な部屋にはたくさんの手作りの品々。そこと隔てて優しく冷房中の部屋。
何だか、異次元。
40代に脳出血で倒れ、右半身が不自由だった父が転んでしまって、それを支えようとした姉も転んじゃったと言う手作りのエントランスで…じいじそっくりとばあば御墨付きのちびちゃんが…転んだ。
…そんなことまで一緒にしなくてもね。
滅多にない(らしい)団体客にあたふたしている(2人でされているらしい)お店の方に「時間かかりますけどいいですかー?」と聞かれ、「はい♪」と応えられる余裕が嬉しい。
母はかわいい猛暑の手作りガーデンに孫に連れられて行ってしまった。
小さな本棚に所狭しと詰め込んである本の中から、小さな、綺麗な本を選んだ。
『君が住む星』池澤夏樹
さり気ない文章の中に深い愛情を感じ襦△箸辰討眸?靴に椶世辰拭
旅先から恋人に送った手紙という形で綴られていて、一通ごとにERNST HAASという写真家の写真が挟んである。
旅と直接は関係ない写真なんだけど、挿絵のように、またはその手紙が写真集の言葉のように、一つの世界を創っていた。
はまりそうになったところでへとへとになった母が選手交代を訴えて来た。
…今度きっと買ってみよう。
そう言ったらなんと母は持っていると言う。
池澤夏樹さんの文が好きらしい。
文学少女(元!?)の母と好きと思う本が一緒でびっくりした。
池澤夏樹さん他の本も読んでみよう。
行くと頭から砂に塗れてにっこにこのちびちゃん。
汗だくでお日さまの匂い。
ちょっと熱射病が心配になって影に入れようとするけれど「いやいや。」
…やっぱりい?
お店の周囲を回って中にいるばあばを見せたり喉は乾いているはず、と
「ジュース飲もう?」と言ってみた。あっさり「しゅーしゅ?」と反応して我先にとお部屋の中へ。
全く、もう♪
唐揚げは凄い量で、母親譲りに唐揚げ好きのちびちゃんと一緒に食べても十分な量だった。美味しかったーーー♪♪
ちびちゃんにお願いしたパスタも美味しくて、好みのうるさいちびちゃんもぱくぱく食べているし、ばあば注文の伊万里名物、ごどうふも初めて食べたけれど思わぬ美味しさ(まるでお餅みたいなとろりん…私好みだ)で。
また来るぞーーー!!
食べてしまうと、実は2時間を超える滞在時間だったけれど、急ぐ理由の無い旅行って気持ちも余裕でいいね。
そこから有料道路→高速に乗った。
ちびちゃん用のCDに合わせてかわいい歌声ににこにこの笑顔。
いい旅行になりそうだ。
高速を降りて<古代の木>の話をしながら走って行くうちに休憩をしたくなった母娘3代。
ふと、見かけた覚えの無い可愛らしいお店を見つけた。
今日からオープンだって!!
喫茶店にしては車の回りがいいのが気になったけれど、空いた場所に車を停めて。
入ってみたら…ケーキ屋さんだった。
あらら。
この先に思い付く喫茶店はなかったので、洋梨のパイとメロンミルクプリンを買った。
どこかでお紅茶でも買おう…。
少し走って、COFFEE HOUSE「ラック」という喫茶店を見つけた。
結構、見逃しているもんだ。
古いけれどお玄関にはたくさんのお花。
裏に広がる牧草地。
なんだかいい雰囲気だぞ。
中はレトロな…昔あったような喫茶店の感じで、常連さんらしき人たちが談笑している。
上品な女店主がコーヒーの薫りの中ににこにこ立っている。
さすがにここでおもむろにケーキの箱を出す訳に行かないので、コーヒー一つとケーキセット、そしてオレンジジュースを頼んだ。
こんなに美味しいコーヒーを飲んだのは久しぶりだ。
きっと、お客さんが何気なく多くて、豆がどんどん入れ替わっているんだろう。
注文されてからその新しい豆を挽いているのだろう。
モカはモカらしく、ブレンドはブレンドらしい薫り。味わい。
私はコーヒーのことはよくわからないけれど、その私でも分かるくらいだった。
ジュースはね、色砂糖水だったけど…それも昔からの喫茶店らしくていいのかも(苦笑)。ちびちゃんは勢い良く一口飲んで、その後はぷいっ…だった…味の解るヤツめ。
ちゃっかり(母のずうずうしさにも押されて…)買っていたお菓子も全部食べた。
ほくほくで旅を続けた。
着いた旅館は来年創業70周年という雲仙では最古の旅館でロビー&ダイニング以外は木造だった。
外観はスイスの山中でとまったホテルに似ている。
ハーフテンバーという形式で、北ヨーロッパやイギリスに見られる木造建築構造の一つだそうだ。柱、梁、筋違など骨組みとなる部分を木材で密に組み、その間をレンガ、石、土などで充填して壁としたもの…最近、外観だけそんな感じにしてある家がぱらぱら見られる、あの形式だ。
もともとは外国人旅行客向けのホテルだったらしい。
調度品も全て古いものらしく、とっても凝っている。
全てがレトロで、まるで今流行に合わせて作ったかの様。
昭和初期の雲仙の賑わいをそこに残したように思った。
ホテルの中もレトロなままで、ドアの鍵は中からボタンキーを押して閉める。
取っ手が外人さん向けらしく少し高い。
ホテルを構成している木々と同じ素材で出来た同じ色のベッドはとっても小さく、そのことさえ歴史を感じさせた。
さっそく疲れを取りにお風呂へ。
眠ってしまったちびちゃんを交互に見ることにした。
お風呂は…とっても普通で、がっかり。
これも、歴史なのか??…岩風呂もなかった。
でも、質の良い温泉なのだろう。お肌がつるつるになった。
ああ、なんで私は<女の子>なんだ…苦苦苦。
こっそり一瞬だけ?浸かったけれどね。
夕食の時間になっても起きないちびちゃんを無理に起こして、お揃いルックでダイニングへ。
なかなか美味だったけれど、今一お子さまランチが気に入らないちびちゃんが落ち着かず、ゆっくり味わえなかった。
ちびちゃんのご機嫌取りに頼んだ創業当時からその製法を守ってきたというレモンアイスがとってもとっても美味しかった。
次回へ続く
コメントをみる |
