いつも以上に…かなり、かなりイタいかもしれません。それに、ちょっとだけ(たいしたことじゃないけれど)聞いて、聞いて♪の自慢話?も。

9月18日、19日の2日間で、4公演観てきました。
JAL STAGEのチケット+オークション様さまでgetしたのですが、JAL STAGEは思ったより(今回の公演については)いいお席でした。
(席の表現はおかしいと思いますが…。)
2階席下手ブロックセンター寄りの2列目、1階センター15列目、1階上手入り口すぐ前、1階下手ブロックセンター寄り
と、四方から観られた感じになりました。

「La Esperanzaーいつか叶うー』

一言で言うと、偶然が重なって行って惹かれ合う二人のラブストーリーなんだけど、ラブラブしすぎていなくて爽やかで、それぞれの夢に向かう道のりを綴った物語でした。
挫折もあるけれど絶望的なようでそうは思えない、前向きな所まで二人は一緒で、そんな二人を見守る友情がまた温かい。
「悪役の居ないお話」でした。そこがまた、あり得ないんかもしれないけど、夢を見せるタカラヅカはこれでいいんじゃないかなんて、思ってしまうココナッツミルクでした。

ベタベタなようで、オリジナル曲(これがまた、思いがけずすごく良くって、CDが楽しみ。買います!!)も含め、ジャズやボサノバ、タンゴで、洒落た音楽使い(これ、私にはお話の内容以上にとっても重要です)とテンポいいい展開、そして全体に溢れる優しい雰囲気が全体を素敵なお話にしていました。

寿美礼さんが、歌手、ではなくてダンサーという設定が私にとっては嬉しいものでして。
再三言いますが、私は彼女のダンスが大好きなんです。
…何でも好きだけどね。
ブエノスアイレスが舞台っていうのもまた、素敵な好みの設定でした。
正塚先生って、アルゼンチンタンゴ、好きなのかな。
わたしも、大好きです。

初見では、
「すごく好きだけど…最後の終わり方が残念!!」
と思っていたけれど、2回目からは
「でも、これがまたこのお話らしいのかも。」
と思いました。

二人の物語を映画に撮ろうと思っている元ハリウッドスターの未沙のえるさん扮する進行役?(言ってみれば『ジャワ‥』の『私』っぽい。役名忘れました)と、のえるさんのドギュメンタリー番組を作ろうとしているディレクターの、トム@蘭寿とむくん(名前が出た時吹き出したのは周りに私だけで恥ずかしかった)とその助手、華城季帆ちゃん(かわいいかった!けれど役名忘れちゃった)がいい感じでお話の進行と、合間の息抜きをしてくれていました。
未沙さんって、こういうの、やっぱり上手いなあ。
蘭とむくん、嫌みの無いさらりとした突っ込みが、さすがの関西人だなあ。

全体的にちょこちょこコメディータッチの台詞まわしなんかも入って、テンポのいい楽しくも感動できるお話でした。
4回観たけれど全然飽きなくて、アドリブも入るし、解っていても笑っちゃったりうるりときたりしました。

そんなお洒落な感じの雰囲気の中、寿美礼さんのさいっこうにかっこいいダンスシーンもあって………この辺りは後に書きます。ぜいぜい。

好きでした。この作品。
何だか宝塚らしい気がするし、ハッピーエンドで、元気をもらえる作品で。笑いはあるけれど無理が無くて、ドタバタしていなくて。

カルロス@すみれさんは一流タンゴダンサーを目指しているさわやかな青年。
登場の瞬間、薄幕の向こう、闇の中にスポットライト。
すみれさんの綺麗な後ろ姿が浮かび上がり、斜め後ろを向いたお顔のシルエットがまた…でれでれ。
いきなりのうっとりポイントです。

カルロスのダンスのパートナーはフラスキータ@遠野あすかちゃん。
ここにあすかちゃんってところがにくい。さすが、正塚先生。
上手いもんなあ。あすかちゃん。
(私の好きな鈴懸三由岐さんはどうして誰のパートナーでもないの??と思ったら、ぐふふっ♪後でのお楽しみでした♪♪)

カルロスと、親友でライバルのベニート@水夏希さんはクラブのダンサーをしながらコンテストで優勝してプロのダンサーになるチャンスを掴もうとしています。ベニートのパートナーはダンスも歌もお上手な、桜一花ちゃん。
こんなにどっぷり役をされているのは初めて観ました。
(つまり、花組の娘役3番手なのかな?知らなかったけれど…ごめんなさい。)
今回のお芝居は、娘役さんが活躍していて嬉しかったです。
このお二人がまたコメディータッチな感じで舞台を引き締めていました。

気になる霧矢大夢さんは、青年実業家のファビ(ブかも)エルさん。
彼はもともとダンサーを目指していたことから、若者にチャンスを与える手助けをしていて、カルロスたちがその筆頭です。
フラスキータに恋していて、それを隠さずひたすら彼女を支えようとしてる姿に好感を持ちました。

我等が花組3番手の彩吹真央ちゃんは今度は病弱なダンサー、ファン。
(ゆみこちゃん、儚い役が多いなあ。)
でも、熱かった。
心臓病を隠して憧れのカルロスにダンスを習うという設定がまたベタなんだけど…いいのさ、それで。
彩吹さんのダンスも、かっこよかったです。

後回しにしてごめんね。
ヒロインは美大生?のミルバ@もちろんふづき美世ちゃん。
美世ちゃんはダンサーじゃないって設定も…正塚先生だなあ…深い意味はないです。
彼女は画家を目指していて、やっぱりコンテストでチャンスを掴もうとしています。

ここから二人の偶然が始まります。

カルロスが、クラブにやってきたミルバに出会い、あまり踊れないと言う彼女にダンスを教えるシーンはとっても素敵。
うっとりしながら「私も教わりたいなあ。」なんて。
「息をして。もっと、早く。」「気持ちを高めて。何か、思い出して。」
どきどきしちゃったよお。

気持ちの昂りを表現する方法が違うけれど、二人はそれを表現することに一生を捧げたいと思っている。
そこから、二人の偶然も、そして共通点も生まれて行きます。

ベストパートナーって、そんなところがあるんじゃないかと思うんです。
何か、感じ方が似ていたり。
秘めた根本が似ていたり。
趣味や好みが違っていても、例えばぼんやり眺める景色の中で気付くことが同じだったり。
「譲れないなにか」が同じだったり。
壁にぶつかったときの感じ方が同じだったり。
一緒にいると、何故か何でも「何とかなる。」って思えたり。

話をしているうちに、二人が偶然にも大陸の先で厳しい自然の中で生きている野生のペンギンを観に行くのが向かっている夢とまた別の夢だと言うことが解り、二人がそれぞれ目標を果たしたら、長距離バス?のバス停で会おうと約束します。

そんな、偶然では済まされない何かが二人を近付けて行く。
その形が好きでした。

それから、「芝居をするな。」と先生に言われたのが難しかったと後のお茶会でおっしゃっていましたが、その、自然に近いしゃべり方が良かったです。

優しい口調。
お芝居がかっていない台詞まわし。
寿美礼さん…もとい、カルロスの「んー。」と言う相づちの声が大好きでした。
あの、心に響く綺麗な声で言われると、惹き込まれちゃうー。

文字数が足りないので、続きは次にします。

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