サザンではなく。
『不滅の棘』
久しぶりに寿美礼さんに会いたいと思って、<私の時間>に観た。
初めて見たのは大劇場の寿美礼さんを一通りR.K.ちゃんに見せて頂いた後だった。
「オサの中で一番お薦めよぉ♪」
と言って貸してくれた。
後で話した時。
だって、バスローブよ?酔っぱらったオサよ??
…って…。
………。
…それは…どういう<お薦め>だ??
いえ、もちろん彼女は、(純粋にも)舞台が大好きな人なので、舞台としてお薦めしてくれたのですが。
初めて観た時、なかなか観る時間がなくて、主人とちびちゃんが眠った後、こっそり起き出して夜中に観た。
奇抜な雰囲気の中での、寿美礼さんの迫真の演技と、演出に圧倒された。
夜中というので相乗効果もあって。
そして…どよーん…となってしまった。
フィナーレまでがその雰囲気をかなり引っ張っていたので(そこがまた素敵だったんだけどね…寿美礼さんも。歌い始めたらにこっと笑顔はあった…でもね…)その”どよーん”はテレビを消した後も消えてくれず。
私には、解らなかった。
フリーダ=プルスの気持ちが。
可哀想なエリィ…。
「愛していたから、貴方の前から消えたのよ!」
フリーダ=プルスの気持ちを代弁した、フリーダ=ムハの言葉。
愛していたから…なの?
生まれたばかりの子供と愛する人を一度に失って、彼が失望するのは見えていたのに…。
神の教えに背いてでも、彼に付いて行くのは、愛していてはできないの?
解らない…。
宗教的な考えが深く絡んでいるからか、私には解らなかった。
「あなたの苦しみも終わり…。」
フリーダ=ムハは、砂に還った彼に呟いた。
本当に、終わったの?
彼の魂は、救われたの?
「死ぬのではない。居なくなるのだ。」
彼はそう言っていた。
それは、天に召されるのではない、と言うことなのではないの?
可哀想なエリィ…。
私なら、薬を飲む。
そして、子供が20歳を越えたら…いや、生涯の伴侶を得たら…いや、子供を授かったら(…って…どんどん欲張りになるのを、彼女は解っていたのかな)交通事故かなんかを装って子供の前からいなくなるの。
それから『足長おじさん』みたいに姿を見せないで子供を見守り続ける…。
子供が<両親の愛>を感じられるように、誰かに託していたかのように。
色んな形で愛を送り続けるの。
彼が砂に還る時が来たら…そのまま、砂に還っていく彼を見守ろう。
その、置いて行かれる苦しみは、私が担おう。
私はその砂を胸に余生…多分100年?を送る。
彼との200年を…できるなら、愛する彼へ贈る小説にでもしよう。
そして、自分のその時を迎える。
彼とともに砂になって…そう、海辺で彼を抱いて砂になる。海にでも流れて行こう。
砂の中に、きっと魂は宿っている。
そこで二人は砂の形で一つになれるの。
…相手がダーリンでもそうするか??
する…と思うけれどね…。
……どうだろうねえ……。
たった今、選択しないといけないとしたら………ううむ。
ちびちゃんを取ったりして(苦笑)。
いま、ふっと思ったんだけど…それがフリーダの本音だったりして…。
この子を置いて行けない。
この子に薬は飲ませられないから。
-----------------------------------
この先は只の<イタい感想>です。
寿美礼さん@エリィ
何だか、もう。
どきどきしました。
苦悩を抱えたエリィに。そして、フリーダとの心の交流に。
二人が結ばれたことを表した最後のシーンに。
ああ、あのまま幸せになれたら、どんなによかっただろう…エリィ。
可哀想なエリィ…。
寿美礼さん@エロール
ナンなんだ、あの、かっこよさはっっ。
気障なんだけどね、思いっきり。
あーーーん、もうっ!生で観たいよおおおっっ!!
…再演してっ!!!時間を戻してえええっ!!!!
ものすんごい女ったらし!なんだけど、虚しいんだよね…。
クリスティーナとの絡みとか、もう鳥肌ものなのに(これが寿美礼さんじゃなかったら、蹴り飛ばすところだ)”くううっ言われてみたいっ!”と思ってしまう、馬鹿な私。
気障男、だいっ嫌いなのにさ。
恐ろしや、タカラヅカ男役。
あの、登場の瞬間。
かっこいいったら…ねえ。
”望もうと望むまいとスターと呼ばれる”のは寿美礼さん自身と重なったりして♪
…いえ、きっと少なくとも演出家・木村先生はそう思っているはずっ(くすっ)。
『それこそ人生』は、聴けば聴くほど名曲だと思う…エロールの歌詞がね、深い…。
エロールの表情も…深い…。
コンサートのシーン…くっくう。
女装(これは、女装って言っていいんだよね?)からエロールに戻る、ルージュを拭うところ…ぞぞぞっとくるよ。
綺麗だなあ。
そして世界の憧れ、エロール=マックスウェル。
ただ、歩くだけ。
ただ、振り返るだけ。
ただ、上着を着るだけ。
ただ、首を振るだけ。
ただ、おじぎをするだけ。
これが、どうしてそんなにかっこいいんだっっ!!
カメリアの場面は…もう…たまりません。
難しいと思う…あの、ダンス。
寿美礼さんだからこそ、いろんな思いが伝わる迫力になったのではないでしょうか。
うーーーーー・・・・・ん、素敵ぃ♪ぐぐっと来ますぅ
…カメリアの愛は、結構浅かったけどね。
愛と言うより、恋…かな。
だって、エロールの告白の辺りで、「この、偽エドガーめ!」だし、「嫌だ、あっち行け!」だよ?
…信じられない…。
クリスティーナを誘惑(これがまた…ねえ…ふうう)して、結果不幸な結果を招いたのは、とっても可哀想だった。
あのまま、結婚していたら、どうなってたかな。
エロール、実は幸せになれたかもしれない。
クリスティーナの無償の愛で…救われたかもしれない。
でも、阻まれてしまった…彼女の母親に。
なんて母親だ。
その悲劇を聞いて吐いたエロールの言葉。
「自ら死を選び、そしてそれを成し遂げられる」ことを、幸せと思って出た言葉なのかな。
あの言葉は、もしかしたら口調以上に、なにか深いものがあるようにも思う。
「生きて苦しめ!」
ハンスの言葉はエロールの胸にどんなに響いただろう…。
だけどやっぱり、ちょっと…理解出来ない。
死ぬことが出来ない苦しみって…やっぱり解らない。
私たちの周りには、<死>によりもたらされる苦しみの方が多すぎて…。
そして…。
Rちゃんお勧めのシーン(笑)。
いやあ…美しいです。
グラス片手に静かに踊るバスローブ姿のエロール様
もう、なんていいますか。
美しいです…ただただ、美しいとしか…。
”これぞ春野寿美礼”な滑らかで美しい、流れるようなダンス。
グラスを掲げてからん…と振るその立ち姿。
綺麗だなあ…。
寿美礼さんのファンになって、よかったなあ…。
「エロールの告白」から「不滅の最後」はもう……。
フリーダ=ムハの言葉で、エロール(=エリィ)は救われたとも思う。
例え天に召された訳ではないかもしれないけれど、永い間失っていた愛を取り戻すことができて、エリィは救われただろう。
あんなに、苦しんでいた、フリーダへの想いを解き放てたのかな、と思う。
「エロールの真実」での、フリーダを求める悲壮な声は、耳から離れなかった…。
願わくば、彼の魂が、フリーダとフェルディナントの魂に出会うことができますように…。
フリーダ=ムハには、優しい優しいアルベルト@じゅんちゃんがいるからね。
ロマンに欠けるけどねっ…くすっ♪
『不滅の棘』
久しぶりに寿美礼さんに会いたいと思って、<私の時間>に観た。
初めて見たのは大劇場の寿美礼さんを一通りR.K.ちゃんに見せて頂いた後だった。
「オサの中で一番お薦めよぉ♪」
と言って貸してくれた。
後で話した時。
だって、バスローブよ?酔っぱらったオサよ??
…って…。
………。
…それは…どういう<お薦め>だ??
いえ、もちろん彼女は、(純粋にも)舞台が大好きな人なので、舞台としてお薦めしてくれたのですが。
初めて観た時、なかなか観る時間がなくて、主人とちびちゃんが眠った後、こっそり起き出して夜中に観た。
奇抜な雰囲気の中での、寿美礼さんの迫真の演技と、演出に圧倒された。
夜中というので相乗効果もあって。
そして…どよーん…となってしまった。
フィナーレまでがその雰囲気をかなり引っ張っていたので(そこがまた素敵だったんだけどね…寿美礼さんも。歌い始めたらにこっと笑顔はあった…でもね…)その”どよーん”はテレビを消した後も消えてくれず。
私には、解らなかった。
フリーダ=プルスの気持ちが。
可哀想なエリィ…。
「愛していたから、貴方の前から消えたのよ!」
フリーダ=プルスの気持ちを代弁した、フリーダ=ムハの言葉。
愛していたから…なの?
生まれたばかりの子供と愛する人を一度に失って、彼が失望するのは見えていたのに…。
神の教えに背いてでも、彼に付いて行くのは、愛していてはできないの?
解らない…。
宗教的な考えが深く絡んでいるからか、私には解らなかった。
「あなたの苦しみも終わり…。」
フリーダ=ムハは、砂に還った彼に呟いた。
本当に、終わったの?
彼の魂は、救われたの?
「死ぬのではない。居なくなるのだ。」
彼はそう言っていた。
それは、天に召されるのではない、と言うことなのではないの?
可哀想なエリィ…。
私なら、薬を飲む。
そして、子供が20歳を越えたら…いや、生涯の伴侶を得たら…いや、子供を授かったら(…って…どんどん欲張りになるのを、彼女は解っていたのかな)交通事故かなんかを装って子供の前からいなくなるの。
それから『足長おじさん』みたいに姿を見せないで子供を見守り続ける…。
子供が<両親の愛>を感じられるように、誰かに託していたかのように。
色んな形で愛を送り続けるの。
彼が砂に還る時が来たら…そのまま、砂に還っていく彼を見守ろう。
その、置いて行かれる苦しみは、私が担おう。
私はその砂を胸に余生…多分100年?を送る。
彼との200年を…できるなら、愛する彼へ贈る小説にでもしよう。
そして、自分のその時を迎える。
彼とともに砂になって…そう、海辺で彼を抱いて砂になる。海にでも流れて行こう。
砂の中に、きっと魂は宿っている。
そこで二人は砂の形で一つになれるの。
…相手がダーリンでもそうするか??
する…と思うけれどね…。
……どうだろうねえ……。
たった今、選択しないといけないとしたら………ううむ。
ちびちゃんを取ったりして(苦笑)。
いま、ふっと思ったんだけど…それがフリーダの本音だったりして…。
この子を置いて行けない。
この子に薬は飲ませられないから。
-----------------------------------
この先は只の<イタい感想>です。
寿美礼さん@エリィ
何だか、もう。
どきどきしました。
苦悩を抱えたエリィに。そして、フリーダとの心の交流に。
二人が結ばれたことを表した最後のシーンに。
ああ、あのまま幸せになれたら、どんなによかっただろう…エリィ。
可哀想なエリィ…。
寿美礼さん@エロール
ナンなんだ、あの、かっこよさはっっ。
気障なんだけどね、思いっきり。
あーーーん、もうっ!生で観たいよおおおっっ!!
…再演してっ!!!時間を戻してえええっ!!!!
ものすんごい女ったらし!なんだけど、虚しいんだよね…。
クリスティーナとの絡みとか、もう鳥肌ものなのに(これが寿美礼さんじゃなかったら、蹴り飛ばすところだ)”くううっ言われてみたいっ!”と思ってしまう、馬鹿な私。
気障男、だいっ嫌いなのにさ。
恐ろしや、タカラヅカ男役。
あの、登場の瞬間。
かっこいいったら…ねえ。
”望もうと望むまいとスターと呼ばれる”のは寿美礼さん自身と重なったりして♪
…いえ、きっと少なくとも演出家・木村先生はそう思っているはずっ(くすっ)。
『それこそ人生』は、聴けば聴くほど名曲だと思う…エロールの歌詞がね、深い…。
エロールの表情も…深い…。
コンサートのシーン…くっくう。
女装(これは、女装って言っていいんだよね?)からエロールに戻る、ルージュを拭うところ…ぞぞぞっとくるよ。
綺麗だなあ。
そして世界の憧れ、エロール=マックスウェル。
ただ、歩くだけ。
ただ、振り返るだけ。
ただ、上着を着るだけ。
ただ、首を振るだけ。
ただ、おじぎをするだけ。
これが、どうしてそんなにかっこいいんだっっ!!
カメリアの場面は…もう…たまりません。
難しいと思う…あの、ダンス。
寿美礼さんだからこそ、いろんな思いが伝わる迫力になったのではないでしょうか。
うーーーーー・・・・・ん、素敵ぃ♪ぐぐっと来ますぅ
…カメリアの愛は、結構浅かったけどね。
愛と言うより、恋…かな。
だって、エロールの告白の辺りで、「この、偽エドガーめ!」だし、「嫌だ、あっち行け!」だよ?
…信じられない…。
クリスティーナを誘惑(これがまた…ねえ…ふうう)して、結果不幸な結果を招いたのは、とっても可哀想だった。
あのまま、結婚していたら、どうなってたかな。
エロール、実は幸せになれたかもしれない。
クリスティーナの無償の愛で…救われたかもしれない。
でも、阻まれてしまった…彼女の母親に。
なんて母親だ。
その悲劇を聞いて吐いたエロールの言葉。
「自ら死を選び、そしてそれを成し遂げられる」ことを、幸せと思って出た言葉なのかな。
あの言葉は、もしかしたら口調以上に、なにか深いものがあるようにも思う。
「生きて苦しめ!」
ハンスの言葉はエロールの胸にどんなに響いただろう…。
だけどやっぱり、ちょっと…理解出来ない。
死ぬことが出来ない苦しみって…やっぱり解らない。
私たちの周りには、<死>によりもたらされる苦しみの方が多すぎて…。
そして…。
Rちゃんお勧めのシーン(笑)。
いやあ…美しいです。
グラス片手に静かに踊るバスローブ姿のエロール様
もう、なんていいますか。
美しいです…ただただ、美しいとしか…。
”これぞ春野寿美礼”な滑らかで美しい、流れるようなダンス。
グラスを掲げてからん…と振るその立ち姿。
綺麗だなあ…。
寿美礼さんのファンになって、よかったなあ…。
「エロールの告白」から「不滅の最後」はもう……。
フリーダ=ムハの言葉で、エロール(=エリィ)は救われたとも思う。
例え天に召された訳ではないかもしれないけれど、永い間失っていた愛を取り戻すことができて、エリィは救われただろう。
あんなに、苦しんでいた、フリーダへの想いを解き放てたのかな、と思う。
「エロールの真実」での、フリーダを求める悲壮な声は、耳から離れなかった…。
願わくば、彼の魂が、フリーダとフェルディナントの魂に出会うことができますように…。
フリーダ=ムハには、優しい優しいアルベルト@じゅんちゃんがいるからね。
ロマンに欠けるけどねっ…くすっ♪
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